リード案件成約時のレコード通知&いいねプラグインExの組み合わせ活用事例

いいね

弊社が業務改善のサポートしている福島県のあるお客様では、リードの案件管理をkintoneを活用して行っています。

リード案件管理アプリ自体は利用し始めてから1年半ぐらい経過していますが、推進者である社長がより良い方法を模索しながら色々と改善の施策を打っている成果もあり、社員へは運用が定着化され日々活用できている状況です。

そんな中、社長からこんな相談がありました。

「成約した際に、もっと、いいね!みたいなことをやってみたい。何か方法ない?」

アプリ内のステータスが成約となった際にはレコードの通知条件を利用して関連部署へ自動通知する設定をしているため、成約が発生したことは関係者は認識しているはずです。ただ、

  • 通知を受けた人がそれをちゃんと見ているのかわからないので、わかるようにしたい
  • やったね!というのを見える形にしたい

といったことをしたいようでした。

活用度をもっと高めてコミュニケーションをもっと広げたいという想いが見えてどうにかしたいと考えた結果、いいねプラグインがいいのではないかと思い提案したところ、すぐに採用することになり現在利用されています。

そこで今回は、いいねプラグインを利用したkintoneの活用事例を記事にしてみました。

いいね!プラグインとは

いいね!プラグインは文字通り、kintoneアプリにいいね!の機能を追加できる無料のプラグインです。

スレッドやスペースで行える「いいね!」の機能をkintoneに追加でき、

  • いいね!した人の数
  • いいね!を誰がおこなったか

といったデータも取ることができるようになります。

手軽なコミュニケーション機能をアプリに実装することができる便利なプラグインです。

いいね!プラグインはCybozu Developer Networkからダウンロードできますが、今回はこれではなく、いいね!プラグインEX のほうを利用しました。

参考:kintoneの無料・無償で使えるプラグインまとめ

いいね!プラグインEXは、potara様がCybozu Developer Networkのプラグインに機能拡張をしたもので、次の点が強化されています。

  • 複数リアクション対応
  • 更新権限なしでもリアクション可能

いいね!プラグインEXの画面例

今回はいいね!のリアクションのみを利用しましたが、他の3種類のアイコンも表示できるので、色々と使い道がありそうです。

これを、リード案件アプリに組み込んでみました。

リード案件管理アプリについて

リード案件を管理するアプリでは、すべての事業の案件を一元管理するようにしています。

管理している情報は様々ですが、主に

  • お客様情報(名前、住所、電話番号、メールアドレス)
  • 担当者
  • 確度
  • 売上予測
  • 日付情報(受注日、完了予定日、成約日など)
  • リードソース(どこから問い合わせがあったか)
  • フェーズ(ヒアリング中、提案中、見積提示中、など)
  • 対応結果

といった情報を管理しています。

kintoneリードメモアプリの情報

これらの情報に合わせて「いつ」「誰が」「何をしたか」「その時の資料」といった対応内容も履歴として合わせて管理しています。

リードメモの活動履歴

このアプリにはレコードの通知条件を用いて、フェーズが「受注」になった際に、事業区分に該当する組織に所属するユーザへ通知を出す設定をしています。

レコードの通知条件での設定例

受注する⇒アプリのフェーズを更新する⇒関連部署に自動通知される、という流れです。

リード案件管理アプリへの変更点

大幅な変更はせず、小さな3つの変更を行いました。

レコード通知内容の変更

まず、成約時の自動通知メッセージを変更しました。

  • 変更前:やりました。受注しました。
  • 変更後:やりました。受注しました。よければ「いいね!」ください!

いいね!プラグインの導入前に、通知を見たらいいねしてほしい旨を利用者へは伝えていますが、改めてメッセージでも”いいね!ください”感を出しました。

いいねプラグインEXの追加

アプリに、いいね!プラグインEXを追加しました。

いいねボタンは、アプリの一番上に配置するようにしてみました。

いいね!プラグインのアプリへの配置

この位置にしたのは、通知をクリックしてレコード詳細画面が表示された際に、すぐにいいね!ボタンを押せるようにするためです。

いいね!はリード案件管理上、必須というわけではありません。配置をアプリの下側にすることも考えましたが、下に配置することでいいねをする際にスクロールする必要性が出てきてしまいます。

「スクロールする」という小さな操作が「いいねする」という操作を阻害してしまう懸念がありましたので、まずはストレスなく使って反応してもらう事を第一に考え、いいねボタンの表示位置をアプリ上の一番上の位置に配置することにしました。

成約時の自動通知先を全員に変更

当初、案件成約時の通知先は「案件に関連する部署のユーザ」としていました。

これを「everyone」にして全員に通知が届くように変更しました。

この変更は社長の判断により実施しています。

通知先を全員にすることにより、自分に関係のない他部署の情報も通知されることになり、通知自体が邪魔になってしまうのではないかという懸念もありましたが、

  • 自分に関係ない部署の動きも意識してほしい
  • 部署を超えて おめでとう!を表していこう

といったことを狙っています。

いいね!プラグイン導入後

「いいねする」という今まで行っていない操作を利用者がすることになる、当初はいいね!する人がいないのではないかと思いました。しかし運用後しばらく観察してみると、わりといいねをしてくれていることが確認できました。

いいね!してくれている=通知をきちんと見てくれているという判断にもつながりますし、気軽なコミュニケーションにもなるしで、もっといいね!があふれてくれると良いなと思います。

まとめ

いいね!プラグインを利用したアプリへのコミュニケーション機能強化の事例をご紹介しました。

詳細画面のコメント欄で自分で「成約しました!」のメッセージを送っていいねを貰うといったことを行っても本件と同様のことが実現できますが、自分から進んでこれをやるのは抵抗がありますし、少し手間です。

プラグインを活用することで手軽に気軽にできますので、ちょっとした遊び感覚で使用してみるのも面白いのではないかと思います。

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