kintoneのファイル出力機能 編集したのに保存されない?CSVファイルの扱いについて

クラウドでやり取り

kintoneのファイル出力機能で出力したファイルを編集したときに、上手く編集内容が保存できなかったことはありませんか?

それは、kintoneでファイル出力をするとCSVというファイルが出力されるからかもしれません。

今回は、kintoneのファイル出力とCSVファイルについて紹介します。

ファイル編集がうまくいかなかった。ファイル編集したのに保存されていなかった。といった事がある方は是非読んでみてください!

kintoneのファイル出力

kintoneにはファイル出力の機能が備わっています。
ファイル出力をすると「CSVファイル」が出力されます。
出力したファイルは、他のkintone内のアプリはもちろん、他サービスでも利用できるので、データ移行などによく使われます。

アプリ内で内容を一括更新する際に、ファイル出力したデータを編集してから、再度同じアプリにファイル読み込みをするといった使い方をする事はよくあります。

CSVとExcelは違う

早速本題ですが、
CSVファイルを開くとExcelのアプリで開かれることが多く、そのままExcelと同じように編集できるので、あまり気にしていない事も多いと思います。

以下にCSVファイルをExcelで開いた場合とメモ帳で開いた場合の参考画像を用意しました。

Excelで開いた場合

メモ帳で開いた場合

参考画像で分かる通り、CSVファイルはメモ帳で開くことができます。
これがCSVファイル本来のデータ情報です。

CSVは主にデータのやり取りに扱われる形式ということもあり、本来エクセルのようにセルで分けられているデータではありません。
その為、Excel上で編集しても、CSVとして保存していると編集が反映されないことがあります。

CSVファイルって?

出力されるファイルは「CSV」という形式です。
ファイルの拡張子(ファイル名末尾の[.]ドット以降)を見ればファイル形式が分かります。
※「.xlsx」はExcelファイル 「.csv」はCSVファイルです。

細かくは、詳しく紹介してくださっているページがありますのでリンクを張っておきます。

https://am.arara.com/blog/028

ファイルを開いたときや、編集して保存したファイルを再度開いたときに、「あれ?おかしいぞ?」となるのはこのCSVファイルであるかどうかの部分が関わってきます。

CSVの編集時の注意点

ExcelでCSVファイルを編集する際の注意点を3つご紹介します

1、色付けが保存できない

編集上では色付けはできるのですが、保存ができません。保存して再度開くとセルの色付けが反映されていないことが分かります。

2、数式が保存できない

編集中は数式を利用できますが、保存して再度開くと数式の結果のみが保存され、数式は反映されていないことが分かります。

3、値が変わってしまう

これは、Excelの仕様が関わってきます。
値の形式には日付、数値、文字列などありますが、ExcelでCSVを開くと表示するときにExcelが自動で値の形式を判別して変更してしまうことがあります。
その為、先頭の0がなくなったり値が変わってしまったりします。

出力したCSVファイルを開いてそのまま上書き保存するという操作でいつの間にか値が変わっているということもよくある事例です。
ファイルの値が変わってしまうとkintoneに読み込みする際にも当然値が変わってしまいますのでご注意ください。

編集を反映するには

CSVファイルをExcelで保存し直すことが手っ取り早い方法です。
CSVファイルをExcelで開いた後に「名前を付けて保存」でExcel形式で保存し直すことでセルの編集や数式が保存できるようになります。

kinotneでのCSVの利用場面は?

編集に難があるのにCSVじゃなくてもよいのでは?と思いましたよね?
kintoneでは、CSVファイルとExcelファイルで読み込めるレコード数が違います。

CSVファイル  :100MB / 100000行
Excelファイル : 1MB / 1000行

見ての通り、CSVファイルで読み込める行数はExcelの100倍です。
大量のレコードを保持している場合はCSVファイルを利用する用になります。
※テーブルフィールドを利用するとテーブル内レコードも1行として用意する必要がある為、レコード数とイコールになりません。

まとめ

CSVファイルの扱いと注意点を書いていきました。
見た目の編集としては、CSVファイルのまま編集するとセルの色付けや数式など、保存できない編集方法があることにご注意ください。

またkintoneの読み込みにも影響するものとして、「CSVファイルをExcelで開いて保存すると値が変わってしまう場合がある」というものがあります。バックアップ用にファイル出力をする場合は、編集しない保存用と編集する用で別にファイルを用意すると安全です。

CSVファイルは大量の行数を読み込めるというメリットもありますので、適材適所で利用していきましょう。

弊社では、レコード一覧Excel出力プラグインをご用意しています。
CSVを開いてExcelに変換して・・・という手間を省けて、上記のような値が変わってしまうような事も防止できます。
試用版もご用意しておりますので、試してみてください!

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